21世紀を生きる小郡小学校の教育
平成23年度の取組
本年度のキーワード おはつ 「おもしろ おかしく」
本校教育の取組
1.学校教育目標
人間尊重の精神を基盤に、一人一人の児童に内在する諸能力と可能性を信じて、
「志をもち、知恵を出し合い、心豊かにたくましく生き抜く子ども」を育成する。
2.めざす児童像
志をもち、知恵を出し合う子ども
子どもには、「志」を夢・願い・あこがれ・希望・目標と言い換えます。
温(おん) 思いやりのある子
● 相手の立場や考え方、感じ方を尊重する。
● 励まし合い、助け合う。
● 生命を尊重し、美しいものや自然に感動する。
強(ごう) がんばり抜く子
● 目標に向かってねばり強く取組む。
● 健康で丈夫な体作りに励む。
● わががまをおさえ、生活のマナーやルールを守る。
活(かつ) 進んで学ぶ子
● 自ら問題に取り組み、考え、判断し、解決する。
● 人の話をよく聞き、自分の意見をはっきり述べる。
● 学習したことを確実に身に付ける。
3.取組方法
愛情の翼で抱け あの子も この子も
● 教育は信頼あって成立する。
● 信頼は愛情なくして生まれない。
4.具体的な取組
小さな事への対応
● 小さな質問、疑問に確実に応える。【信頼の確立】
● 小さなきまりを守る、守らせる。(服装、定刻開始)【規範意識の醸成】
音読の重視【音読で子どもを変える。】
● 美しい日本語の定着【詩の音読、朗読、暗唱で】
● 正しい日本語の定着【場に合った言葉遣い(「俺」という言葉)】
● 校長室暗唱の充実
わかる授業、楽しい授業の実施【問題解決的な学習、学習内容の究明】
ことばが変われば・・・
● ことばが変われば心が変わる。
● 心が変われば行動が変わる。
● 行動が変われば習慣が変わる。
● 習慣が変われば人格が変わる。
● 人格が変われば運命が変わる。
5.チャレンジ目標【児童のめあて】
◎ さわやかあいさつ
◎ きれいな言葉
◎ ろうか歩行
◎ めざせそうじ名人
6.経営方針
(1)地域に開かれ、子ども・保護者・地域・教職員にとって誇れる魅力ある学校づくりをめざす。
(2)言葉の教育を柱として道徳性の涵養に努め、一人一人の個性を重視し、うるおいのある学校づくりをめざす。
(3)基礎・基本を一人一人の子どもに確実に身につけさせ、自ら学び自ら考える力を育み、確かな学力を育成する。
そのためには
@ 子どもと教職員との対話(教職員の児童理解と児童の教職員理解)
A 子ども同士の対話(よさと人格の相互関係)
B 教職員同士の対話(児童理解による力強い共同実践)
C 真理、伝統・文化、自然との対話(問題解決的・体験的な学習の充実)
D 内なる自己との対話(良識との自己内対話)
E 家庭との対話(保護者の願いに応える教育実践)
F 地域との対話(開かれた確かな学校づくり)
G 学校自身の対話(学校評価による学校改善:P→D→C→Aサイクル)
7.めざす学校像
(1)活力のある学校
(2)きれいな環境の学校
(3)思いやりがあふれる学校
8.めざす教師像
(1) 誠意のある教師(信頼)
(2) 力量のある教師(指導力)
(3) 情熱のある教師(教育愛)
(4) 時間を守る教師(規範意識の醸成)
9.重点指導項目
音読、朗読、暗唱で子どもを変える
基礎学力の徹底
読書活動の推進
基本的な生活習慣の定着
わかる授業、楽しい授業の実践
2.児童の実態
(1)小郡地区
小郡地区は、県内でも屈指の交通の要衝で あり、商業、特に流通業が発展しており、在京・在阪の多くの企業が支店や営業所を構える。また、古くからの町並みを残しながら新しい住宅が開発され、児童の転出・転入が比較的多い。
(2)児童の様子
児童の実態としては、元気で活発な児童が多く、人なつこいところがある。素直で従順であるが受動的な面も多いので、自分から何か行動を起こしたり工夫して物事をしたりする力を身につけることができるように支援している。学力面では、基本的な学力は定着しつつあるが、応用的な面に課題が見られる。
(3)チャレンジ目標
チャレンジ目標として、次の4つのキーワードを掲げて全校で取り組んでいる。
@ さわやかあいさつ
A きれいな言葉
B ろうか歩行
C めざせ掃除名人
日々、地道に取り組み、チャレンジ目標の達成をめざしていきたい。
3.学校の特色
(1)全校で取り組む音読、朗読、暗唱学習
本校では、全学年全児童、音読集を購入し、音読・朗読・暗唱の学習に取り組んでいる。水曜日の朝学の時間を「音読の時間」として設定し、各学級で音読をする声が朝のさわやかな空気の中に響きわたっている。また、国語の学習の時間でも、計画的に年間を通して取り組んでいる。10月のフリー参観日には、各学年や学級で音読大会を実施し、日頃の練習の成果を保護者や地域の方々に披露している。また、校長室暗唱では、休み時間に子どもたちが自主的に校長室を訪れ、詩の暗唱に取り組んでいる。
(2)めざせ掃除名人
「めざせ掃除名人」というめあてを掲げて、全校で清掃活動に取り組んでいる。「がまん玉」「親切玉」「見つけ玉」、子どもたちは床を磨くことによりこの三つの玉、すなわち自分の心を磨いているのである。取り組みの結果、三拍子拭きによる床磨きなど清掃時間いっぱいに一生懸命に終始無言で取り組める子どもが増えている。みんなで掃除名人をめざしながら、確かな心の成長を感じることのできる清掃活動である。
(3)心を豊かにする読書活動
毎週火曜日の昼休みには、保護者の図書館ボランティアによる「本の読み聞かせ」が行われている。手作りの紙芝居や手ものを準備されて、本の楽しさを子どもたちに伝えようと努力されている。また、小郡小読書週間には、親子読書に取り組んだり、毎週金曜日の朝は、全校読書タイムを設定したりして、読書活動の推進に力を入れている。さまざまな取り組みにより、読書の楽しさを実感し、多くの子どもたちが図書館に来館し、読書に親しむ姿が見られる。