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5.うけつがれているもの

(5) 大内ぬり

 大内地区には、むかしから、大内ぬりのおぼんや人形をつくっている民芸品店があります。大内ぬりは、山口の名物で、おみやげを売る店にはたいていならべてあります。「大内ぬり」というよび名は、大内氏の名からとったもので、大内ぬりは、大内氏が京都からつくる人をよんできて、山口でつくりはじめたものです。大内氏が山口をおさめていたころは、大内ぬりはとてもたくさんつくられていて、朝鮮や中国とのとりひきにもつかわれていました。しかし、大内氏の力が弱くなっていくにつれ、つくられる数もへってきました。大内氏がほろぶと、大内ぬりもまったくつくられなくなりましたが、明治二十年ごろから、近藤清石という人がこれまでの大内ぬりをさんこうにしてふたたびつくりはじめ、今にひきつがれています。


ふるさと大内

 
 大内ぬりの中に、やさしい顔をした大内人形があります・大内弘世は、都から山口に釆てさびしがっているおくさんをなぐさめるために、人形をたくさんあつめたといわれていますが、大内人形は、この話とむすびつけてつくられたということです。お店にならべてある大内人形をよく見ると、大きさもちがいますが、顔の表情もつくっている店によってて少しちがっています。しかし、大内ぬりのもようは、だいたいきまっていて、大内ざさ、はぎ、かや、きくなどの秋の草・大内びしがかいてあり、かすみのもようもかいてあります。このもようは、雪舟という人が考えたものだといわれています。大内ぬりは、うるしという木のしるをつかってつくるぬりものですが、つくる人は、ごみがつかないように、また、うるしにかぶれないようにいろいろと気をくばっています・
「大内朱(おおうちしゅ)」といわれる大内ぬりどくとくのあかい色の上に、一ふで一ふででていねいにもようをかいていきます。もようをかくようになるまでに、何回もうるしをぬったり、かわかしたりしなくてはいけないので、できあがるまでに3〜4ヶ月もかかります。だから、大内ぬりには、一つ一つに手づくりのあじわいがあるのです。


ふるさと大内


大内ぬりのせい品

おぼん・おわん・おぜん・はし・かしき・すずりばこ・花びん・たんざくかけ・たばこセット


ふるさと大内

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