仁保地区は、旧山口市の北部に位置し、東西3km、南北12kmという広い地域である。80%が山地であり、農業が主たる産業である。
 この地は、鎌倉時代に地頭が置かれた所で、古くは文化の中心地であった。その後、室町時代に至り、大内氏が山口盆地に居館を定め、そこで政治を行うようになってからは、仁保は繁栄を山口に譲り、農村として静かな歩みを続けるようになった。

 古い歴史と文化遺産を受け継ぐ仁保地域は、地域産業の高度化・生活環境の整備をめざして、農村の近代化が進められている。「近代的いなか社会」の建設を掲げ、平成13年には「豊かな村作り」天皇杯を受賞した。
 また、学校に隣接するKDDIの存在は、日本の衛星通信の玄関口となっており、世界の情報化・国際化がますます進展するなかで、広く国際的視野に立って考え行動できる児童を育成するうえから、重要な影響を受けている。
 さらには、仁保地区の核となる道の駅「仁保の郷」は、産業・経済の活性化に一役かっている。

 三世代で暮らしている児童の割合は比較的多い。しかし、国道376号の開通や大内〜柚木県道の改良等で交通が便利になり、近郊地域へ働きに出ることが増加し、共働きの家庭が増えてきている。また、中心部には新しい団地もでき、人の流入もみられるが、全校児童数は少しずつ減少している。(令和2年度 児童数97名)
 留守家庭学級の設置と校区が広いので、スクールバスを走らせている。(2台、登校4便)

○平成 8年 新校舎完成
○平成19年 新屋内運動場完成