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7.ふるさとにつたわる民話

(3) 御堀の土まんじゅう

 むかしむかし、それはそれは、よくの深いおばあさんがおりました。今日は、ご先祖様(ごせんぞさま)の法事(ほうじ)があるというので、たくさんのおまんじゅうを、せっせとこしらえていました。


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  すると、そこへ、ぼろぼろの服をきたこお坊さんが通りかかり、
「わたしは、旅のものですが、はらがすいてしかたがない。そのおまんじゅうを、一つでいいからいただけないかのう。」
と、おねがいしました。ところが、よくばりばあさんは、一つでも、あんな坊主にはあげられないと、
「ざんねんだね。このまんじゅうは、土でこしらえてあるんだよ。あげたくてもあげられないんだよ。さあ、どいたどいた。」
と、おいかえしました.お坊さんは、しかたなく、かなしそうに去っていきました。ところが、ふしぎやふしぎ、今の今までほやほやとおいしそうにゆげをたてていたおまんじゅうが、あっという間に、みんなかたい石になってしまったのです。おばあさんは、わけがわからないまま、おこってまんじゅうをみんなすててしまいました。

 じつはこのお坊さんこそ、いろいろな所を修行(しゅぎょう)に歩いておられる弘法大師様だったのです。
 ふしぎなことに、今でも、御堀では、土まんじゅうのようなものが、土の中から、ころりころりといくつもいくつも出てきます。
 このような土まんじゅうは、近い所では、仁保の井開田(いかいだ)にあるまんじゅう坂からも出るといわれています。また、遠い所では、青森や静岡などでも出てくる所があるそうです。


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