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5.うけつがれているもの
(1)ふるさとにある神社
大内には、5つの産土(うぶすな)神社があります。産土神社というのは、祖先(そせん)をおまつりしたお宮で、村の人たちの守り神様です。むかしの人は、うれしい時、かなしい時、なにかにつけて、これらのお宮におまいりしていました。田や畑へのいきかえりの時なども、お宮の前を通る時にはかならず手をあわせて通っていました。
今では、むかしほどおまいりする人はいませんが、氏神様(うじがみさま)として、おまつりなどをしているところがあります。みなさんの家の近くには、どんなお宮がありますか。
ここでは、大内の産土神社といわれている5つ町神社をしょうかいしましょう。
<長野八幡宮>−長野−
東山のふもとにあります。1089年に、長野の長者だった平忠平という人がつくったといわれています。いくさでやけたため、江戸時代の中ごろたてなおされました。
むかしは、この神社の秋まつりには、「長野町」いうにぎやかな市(いち)がたち、山口の町からも、たくさんの人がおまいりしていたそうです。境内(けいだい)が広く、池や木やきねんの像などがたちならんでいます。また、集会や遊び場として、近くの人につかわれてもいます。
秋まつり 10月14・15日
<桜木神社>−矢田−
931年に大内茂村(しげむら)がたてたといわれています。大内氏や毛利氏がだいじにしていた神社で、大内では、いちばん古い神社です。今の神社は、もと桜木山のふもとにあったものをうつしたものです。
秋まつり 11月3・4日
<志多里八幡宮>−小野−
1352年に、大内氏のけらいであった平弘兼(たいらのひろかね)という人がたてたといわれています。
秋まつり 10月15・16日
<日吉神社>−菅内−
1151年に、大内氏のけらいであった河野という人がたてたといわれています。
今あるお宮は、1704年に益田氏がたてたもので、明治4年に日吉神社という名まえにかわりました。
秋まつり 10月22・23日
<御堀神社>−御掘−
明治42年に、御堀にある八幡宮・氷上にある氷上神社・金成にある鏡山神社などをいっしょにしてまつり、御堀神社という名まえにしたものです。