平清水八幡宮は,山口県内ではもっとも古い神社として知られています。
 神殿(しんでん)のそばにある泉(いずみ)は,どんなに日照りが続いても,大雨が続いても,水の量が一定であるところから,
「平清水」という名前がつきました。
  平安時代のはじめ,大同4年(809年)に宇佐八幡宮から霊を分けてもらい,平川をも守る神様として神社をつくったと伝えられています。

 今建っているこの建物のつくりは,室町時代前期のつくりであるので,そのころにたてかえられたようです。

 本殿は,明治42年に国の特別保護建造物(とくべつほごけんぞうぶつ)に指定され,「国宝」となりました。

平清水八幡宮への上がり口

 左の絵は,平清水八幡宮が所有している「木造随身倚像」(もくぞうずいしんいぞう)です。「随身」とは,上皇や大臣を守る人のことです。
 ひげをはやし,まゆ毛をつりあげ,目をつりあげてはげしい様子を表した年老いた武将のような像の
阿形(あぎょう)と,やさしくおだやかな顔をした吽形(うんけい)の2体があります。
 檜(ひのき)の一木造り(いちぼくづくり)でできており,作り方からみると,室町時代ごろのものと思われます。
 












 また,
「木造随身倚像」のほかに,「木造狛犬」もあり。山口市の指定文化財となっています。