◆カブトガニについて◆
進化の歴史
カブトガニは三葉虫と共通の祖先から進化し、約4億年前に似たものが出現。そして約2億年前には現在の形になり、この秋穂を含む瀬戸内海沿岸で生き続けています。
(いつ出現したかは諸説があります。3億6000年前・・http://www.dnr.state.md.us/fisheries/general/hscpix/hscindex.htm 4億4000万年から4億1000年前・・・ http://www.ucmp.berkeley.edu/arthropoda/chelicerata/xiphosura.html 3億5000万年から4億年前・・・http://www.assateague.com/horsesho.html)
それで、カブトガニのことを「生きている化石」といいます。
保護しなくてはならない理由
- 人類が登場した環境の中の1つの生物で、私たちが生きている土台の一部であること。
- 20年前から急激に減少し、今では絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になってしまったこと。
- 減少した理由には私たちの環境破壊が大きくかかわっていること。
- 日本には1種類しかいないこと。
- カブトガニの血液は医学上貴重な研究材料や薬になっていること。
- 過去3回地球上に訪れた大絶滅を乗り越えてきた古い種族として研究価値があること。
分類
カブトガニは節足動物として知られているすべて生物の中で最も大きいグループに所属している生物です。尾剣や5対の足とエラがあることや、口部と触角がないことから、カブトガニはカニの仲間よりクモやサソリの仲間に近いと言われています。
正確には
節足動物(ARTHROPODA)の中の1つのグループとして独立して、剣尾綱(XIPHOSURA)の剣尾目 カブトガニ科に属しています。
カブトガニの正式な名前(学名)は(Tachypleus tridentatus LEACH)
といいます。
カブトガニには多くの種類がありましたが、今は、4種類しか生きのびていません。アメリカに住むアメリカカブトガニ、東南アジアに住むマルオカブトガニ・ミナミカブトガニ、そしてこれらより大きいカブトガニです。
形
成長
だいたいの節足動物とおなじように脱皮(だっぴ)をして大きくなります。詳しくはよくわかりませんが、脱皮ごとに約1.3倍というところから計算してみると秋穂付近で見られるカブトガニは15回脱皮して大人になるようです。年齢は1回脱皮するごとに1を足して数えます。卵から出てきたものは1齢といいます。それが脱皮したものは2齢といいます。人間のように1年たったら足すというわけではないようです。その理由は次のように脱皮するからです。
8月の後半頃に卵から出る。これで1齢。
次の年の6月始めに脱皮。これで2齢。7月始め頃に脱皮。これで3齢。8月中旬に脱皮。これで4齢。
次の年の6月から7月頃に脱皮。これで5齢。8月頃から9月頃に脱皮。これで6齢。
7齢からは飼育していないので不明ですが1年に1回だそうです。

生活場所
- 1齢 孵化してから次の5月まで泥の中。
- 2齢から10齢あたり・・・干潟。
- 11齢から親・・・・沖合??
砂地で生まれた子供(幼生 ようせい)は、4齢までは干潟で見つけることは現在までできていません。
小さいので見落としたか、それとも干潟の上に出てこないのか不明です。
1齢は、孵化(ふか・・卵から出てくること)した頃、夜に懐中電灯(かいちゅうでんとう)で海面を照らすと寄ってきます。逆さになってミズスマシのような泳ぎ方をします。これは、原田先生から教えてもらって実際に見ることができました。場所は山口湾の周辺です。秋穂湾ではまだ見ていません。(タコの赤ちゃんが寄ってきました???)
5齢から10齢?までは干潟の上で見つけることができました。10齢からは沖のほうに移動するのではないかと思いますがわかりません。成体(せいたい・・大人のこと)は産卵時期にしか見ることができませんでした。漁師さんの話では、岬の先端の少し出たところでたくさん見たということでしたから少し沖合のところで生活しているようです。
そしてオスの体にアカニシが時々ついているのを見ました。アカニシは、泥のところにはあまり見られません。石がころがっているところです。サザエと似ているので深さは5mから10mくらいの海底にいると思います。これから成体は干潟の上ではなく、石がごろごろしている浅い海にふだんはいて食事や産卵の時に干潟に来るのではないかと思います。
また、成体は、いつもメスの体にオスがしがみついて生活しているようです。先生が次のような話をされていました。
「エサを十分に与えないと、メスがまず食べてそれからオスに送るようなので、先にオスがまいってしまuうということを笠岡のカブトガニ博物館で聞きました。」「目は人間ほど見えないので、一緒に生活しているほうが繁殖には有利だと思います。」
それで干潟で休んでいるつがいを驚かすとオスがさっさと逃げていくのを見たので、人間とは少し違うのだと感じました。浜辺に打ち上げられる死骸の数はメスのほうが多いし、たぶん先にメスが網とかにからまってしまうとオスは離れてしまうのだと思いました。
親は上手に泳ぎます。速度は、池の鯉(コイ)がゆったりと普通に泳いでいるくらいの速度でした。
産卵
岸壁の下にわずかに残された砂地に産卵しています。砂粒は細かなところでは産卵しません。卵に近いような粒があるところです。卵の大きさは、約1.2mm。色は黄色のものもあればやや緑がかった黄色のものもありました。深さは約15から20cmくらいに産みつけられています。1つの場所を見つけると、そこを基準にしてだいたい20から30cmはなれた場所に見つけることができました。正確に数えていませんが約200個はあるようです。アメリカの記録ではメス1匹で1年に8800個の卵を産むそうです。でも、卵のほとんどは鳥やカニ・魚などに食べられてしまうそうです。たぶん、ここ日本も同じだと思います。
卵を産む時には砂を掘るので、砂の間に残っていた空気が体の下にたまってから出てくるために海面上でその泡を観察することができます。これを産卵泡(さんらんほう)といって産卵している目印になるようです。
食べるもの
干潟に住むゴカイなどのようです。幼生も5齢くらいで小さなゴカイ(幅1mmくらい)をあたえてみると、すごくあわてて足でとりこんでしばらく格闘(かくとう)していました。ただ、体がさわらないとわからないようでした。実体顕微鏡で体を見ると細かい毛がたくさん生えています。それが目のかわりをしているようです。
参考資料名
http://www.globalclassroom.org/hshoe.html http://www.dnr.state.md.us/fisheries/general/hscpix/hscindex.htm http://www.ucmp.berkeley.edu/arthropoda/chelicerata/xiphosura.html http://www.assateague.com/horsesho.html 北隆館 新日本動物図鑑(中)昭和56年2月15日 第7版
Aio Junior High School (Science Club, M and Mr.Harada)
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