カブトガニの孵化観察結果
1 はじめに
例年、秋穂湾で干潟が貧弱な場所でカブトガニの産卵が見られることから卵を採取し数年育てて適当な干潟のある場所に放流している。発生の様子は時々見ていたが詳細に記録をとっていないので今年は変化を写真や動画で記録することにした。
2 記録写真
○平成23年7月20日(木)
いつもの場所で科学部の生徒の協力を得て産卵調査をしそのうちの2ヶ所から卵を採集。


○平成23年8月10日(水)
いくつかの卵の表面が割れて中から出ていることに気づく。中は透明で白い胚のようなものが見えた。産卵確認から23日目。


○平成23年8月12日(金)
早いものは足のようなものが出ていることを確認。いくつかの卵は赤くなり腐敗している様子が見えた。


○平成23年8月16日(火)
卵は膨らみ、後体らしきものがはっきりと見えるようになった。古い卵の殻にケイソウがついてやや見えにくい状態。回転運動が見られる。


○平成23年8月18日(木)
1齢幼生の前体らしくなっている。卵はさらに大きくなっている。

○平成23年8月20日(土)
足は目視できるほどになり回転運動もはっきりとしている。元の卵の殻がはずれている。

○平成23年8月25日(木)
ほとんど完成している。回転運動は時々見られる程度。


○平成23年8月28日(日)
あまり回転運動が見られない。いくつか孵化しなかったものや遅れているものがある。卵から脱皮し1齢幼生となったものを2個体確認。


○平成23年8月31日(水)
腐敗した卵が増えてきたので新しい飼育水槽に移動する。多くのカブトガニの幼生が次々に卵から孵化しsていることを確認。
3 結果
正常に孵化したもの 227個体
生育が遅れているもの 7個体
明らかに奇形のもの 9個体
無精卵 55個
腐敗した卵 67個


左が成長の遅れたもので右が奇形のもの


左が変化のなかった卵で右が変色してしまった卵

写真は卵の殻が告Fになっただけのもの。
4 まとめ
採集した卵の総数は、(227+7+9+55+67)=365個
このうち正常に孵化できたものの割合は(227/365*100)=約62.2%
奇形の割合は(9/365*100)=約2.5%
昨年の記録では(150/317*100)=約47%。
昨年よりも孵化率は良かった。これは窓際で温度が低くならないようにしたことがプラスになったのかもしれない。奇形の数は今年からカウントするようにしてみたい。
<継続>
山口市立秋穂中学校 科学部